こちらは現地時間2021年4月19日にドイツ・レーゲンスブルグで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。

プロとして活躍するためには、どのようなスキルまたは資格が必要なのでしょうか？複雑な生産現場で働く従業員にとって、これを理解するのは難しいことです。しかし、ヴィテスコ・テクノロジーズでは違います。ドライブテクノロジーとe-モビリティソリューションのグローバルリーディングカンパニーであるヴィテスコ・テクノロジーズは、「キャリアマップ」という革新的なプロジェクトを試験的に開始し、すでに世界の14拠点で成功を収めています。これは、生産・ロジスティクス部門でのキャリアパスの可能性を、オープンアクセスで簡単に追跡できるようにしたもので、必要な資格や次のレベルのポジションに進むための具体的な要件が記載されています。 

ヴィテスコ・テクノロジーズの人事最高責任者であるインゴ・ホルスタイン(Ingo Holstein)は、「生産現場での人材開発に関する情報の透明性の高さは、パイロットプロジェクトに参加した従業員が自らの専門的な能力開発に取り組み、自らの雇用適性を向上させるモチベーションとなっています。また急速に進化するこの世界では、これは従業員自身にとっての利点であるだけでなく、従業員全体の資格レベルの向上にもつながります。」と説明しました。また、キャリアマップには、資格要件を満たすための研修スケジュールが記載されており、さらなる研修や新たな知識の習得への動機付けとなっています。 

ヴィテスコ・テクノロジーズのオペレーション責任者であるハンス-ユルゲン・ブラウン(Hans-Jürgen Braun)は、「キャリアマップによって、生産現場で働く従業員が常に最新の情報を得られるようになります。生産システムのデジタル化と自動化が進むことで、将来的には責任範囲がますます変化することになりますが、キャリアマップでは、従業員が将来とインダストリー4.0に備えられるよう、さらなる教育の機会について高い透明性を確保しています」と述べています。

ルーマニア ブラショフでのパイロットプロジェクトに基づき、様々な分野の若手社員や専門家で構成されたチームが、キャリアマップシステムをグローバルスタンダードとして展開するために数ヶ月間、さまざまな異なる資格制度や業界標準を分析し、ターゲットと比較して、それぞれのケースで調整の必要性を判断しました。各拠点で製造されている製品が大きく異なるため、拠点ごとのキャリアマップも異なり、ジョブプロファイルや専門知識・資格の要件も異なります。

15ヵ月後、第一弾の導入が完了し、現在、プネー（インド）、フアレス（メキシコ）、蕪湖・天津・長春（中国）、デブレツェン（ハンガリー）、アマタシティ（タイ）、フレンスタットとトゥルトノフ（チェコ）、ピサ（イタリア）、インチョン（韓国）、ブーセン＆フォア（フランス）、セギン（アメリカ）、ブラソフ（ルーマニア）の14カ所でキャリアマップが開始されています。今後数ヶ月のうちに、さらに多くの拠点で導入される予定です。

また、リーダーシップ、技術、品質、ロジスティックスの4つの分野のいずれかにおいて、キャリアマップがどのように社員の成長を支援しているかを記録し、測定したいと考えています。例えば、何人の生産部門の社員がキャリアマップに従ってさらなる資格を取得し、その結果、何人がより高いポジションを得ることができたかを記録する、などです。

インゴ・ホルスタイン(Ingo Holstein)は、「将来的には、これまで生産現場でアナログ的に使われていたキャリアマップをデジタル化し、社内の求人情報と適切な資格取得の機会を直接結び付けたいと考えています。また、自主的な学習を促進したいという考えから、生産現場で働く従業員のトレーニングは、デジタル化され、いつでもどこからでもアクセスできるようにしていきます。」と話しました。